DATA PLATFORM & BI
データ基盤・DWH・BI構築支援
DWH、データレイク、レイクハウス、BIを、利用目的、データプロダクト、品質SLO、運用責任から設計します。
- 01SourceOLTP・SaaS・Event
- 02ContractSchema・Freshness・Quality
- 03DWH / Lakehouse履歴・変換・再処理
- 04Semantic認定指標・粒度・権限
- 05Decision利用者・判断・アクション
- 06Learning成果・利用・費用を更新
次の判断最初に決めるのは保存製品ではなく、誰が何をいつ判断し、誤りと遅延が何へ影響するかです。
DXwheel設計フレームワークによる概念図。個別案件では現状証跡と制約に合わせて更新します。
適用条件と着手判断
この支援が有効な状況、最初に決める事項、適用境界を明示します。製品・手法の採用自体を目的にはしません。
DWH・レイク・マートが増殖
利用目的、責任、意味、履歴、費用をデータプロダクト単位で整理する必要がある
OLTPへ分析負荷が集中
業務処理と分析処理で整合性、同時実行、履歴、性能の要件が異なる
BIの数字が一致しない
セマンティック定義と認定データセットの責任を明確にする
生成AI・高度分析へ拡張
非構造データ、特徴量、ベクトル、権利、評価、コストを既存ガバナンスへ接続する
ご相談が多い状態
データマートが増殖
案件ごとに抽出・加工・定義が複製され、数字が一致しない。
BIが閲覧だけ
判断、アクション、責任者、更新頻度とダッシュボードが接続していない。
クラウド費用が読めない
ワークロード、保持、更新、同時実行、SLOと費用が対応していない。
AI準備が進まない
学習・検索に必要な品質、権利、機密区分、リネージュが不足。
診断で確認する証跡
ヒアリングだけに依存せず、文書、設定、ログ、利用実績、品質結果、契約、運用記録を突き合わせます。未確認と推定は事実と分けます。
- 01
利用ユースケース
意思決定、頻度、利用者、アクション、遅延許容、誤り影響
- 02
ソース
OLTP、SaaS、ファイル、イベント、外部データ、更新方式
- 03
変換・履歴
ETL/ELT、CDC、SCD、再計算、遅延到着、照合
- 04
意味・品質
用語、モデル、指標、品質ルール、認定、リネージュ
- 05
非機能
件数、ピーク、同時実行、SLO、RPO/RTO、暗号化、地域
- 06
運用・費用
ジョブ、障害、変更、利用率、ストレージ、クエリ費、ライセンス
支援ワークストリーム
ユースケース・意思決定
誰が何を判断し、どのデータと鮮度が必要かを定義します。
論理・物理アーキテクチャ
バッチ、ストリーム、DWH、レイク、セマンティック層の役割を分離します。
データプロダクト
所有者、利用契約、品質、スキーマ、変更通知、サポートを単位化します。
運用・FinOps
可観測性、SLO、障害、容量、費用配賦、ライフサイクルを設計します。
主要な設計判断
各判断は、目的、制約、選択肢、評価軸、採用・棄却理由、決定者、見直し条件をArchitecture Decision Recordとして残します。
保存・処理方式
DWH、データレイク、レイクハウス、用途別併用
データ型、履歴、整合性、性能、ガバナンス、スキル、費用
取り込み方式
バッチ、CDC、ストリーミング、仮想化、API
遅延、ソース負荷、順序、再処理、削除、費用
モデリング
3NF、ディメンショナル、Data Vault、ワイドテーブル、セマンティック層
変更頻度、履歴、利用者、監査、再利用、性能
データ提供
共有テーブル、ビュー、API、ファイル、イベント、データプロダクト
利用契約、鮮度、アクセス、変更通知、可観測性
品質統制
入口遮断、隔離、警告、下流停止、期限付き許容
誤判断影響、修正時間、代替、再処理、SLA
BI統制
自由分析、認定データセット、集中レポート、組込み分析
統制、探索速度、スキル、変更責任、利用規模
主要成果物と利用者
| 成果物 | 意思決定・利用目的 | 主な責任者 |
|---|---|---|
| ユースケース優先度表 | 価値、実現性、データ準備、採用条件を比較 | 事業/データ責任者 |
| データ基盤原則・方式比較 | DWH、レイク、レイクハウス等の採用条件を明示 | データアーキテクト |
| 論理アーキテクチャ | 取得、保存、変換、提供、意味、品質、監視を配置 | 基盤責任者 |
| データプロダクト契約 | 所有者、スキーマ、品質、SLO、変更通知を定義 | ドメインオーナー |
| セマンティック・KPI定義 | 指標、粒度、計上時点、補正、権限を統一 | 業務/BI責任者 |
| 移行・廃止ロードマップ | 既存ETL、マート、帳票、基盤の移行と廃止を管理 | PMO |
進め方と品質ゲート
EA・業務・データ・システムの対応
同じ設計対象をBusiness、Data、Application、Technologyへ分断せず、責任とKPIまで縦に追跡します。
Business
意思決定・KPI・アクション
- GOVERNANCE
- 価値責任者と利用プロセス
- KPI FOCUS
- 利用・意思決定時間
Data
モデル・履歴・品質・意味
- GOVERNANCE
- データ契約とオーナー
- KPI FOCUS
- 品質・鮮度・被覆
Application
取得・変換・提供・BI
- GOVERNANCE
- 再利用、疎結合、変更通知
- KPI FOCUS
- 変更失敗・再利用
Technology
計算・保存・監視・セキュリティ
- GOVERNANCE
- SLO、FinOps、DR
- KPI FOCUS
- 可用性・費用・回復
責任分界と運営
会議体の設置ではなく、誰が何を決定し、どの証跡を確認し、例外をいつ再評価するかを日常業務へ組み込みます。
データプロダクトオーナー
利用価値、契約、品質SLO、優先順位、廃止
プラットフォームオーナー
共通機能、SLO、セキュリティ、費用、ロードマップ
データエンジニア/DataOps
取り込み、変換、テスト、監視、再処理、リリース
データスチュワード
定義、品質、リネージュ、アクセス、変更影響
BI/分析責任者
セマンティックモデル、認定、利用、教育、重複廃止
KPIと測定定義
数値目標は基準値と業務影響を確認して合意します。測定式、データ源、頻度、責任者を固定し、単一指標による局所最適を避けます。
| 指標 | 定義・算定上の注意 | データ源 | 頻度 | 責任者 |
|---|---|---|---|---|
| データ鮮度SLO | ソース確定時刻から利用可能になるまでの遅延をユースケース別に測定 | オーケストレーション・ソースログ | 継続 | プロダクトオーナー |
| 完全処理率 | 期待件数・金額・パーティションに対し検証済みで提供できた割合 | 照合・品質ログ | ロードごと | DataOps |
| 再処理成功時間 | 障害検知から原因除去、再実行、下流整合確認までの時間 | 監視・インシデント | 障害ごと | DataOps |
| 認定指標利用率 | 重要レポートで承認済みセマンティック定義を利用する割合 | BIメタデータ | 月次 | BI責任者 |
| アクティブ利用率 | 対象意思決定者のうち定義した頻度で利用しアクションへ接続した割合 | BI利用・業務記録 | 月次 | 業務オーナー |
| 単位利用コスト | 提供された有効データプロダクト/クエリ/意思決定当たりの基盤・運用費 | クラウド費・工数・利用ログ | 月次 | FinOps |
最初の90日で確立すること
期間は対象範囲と意思決定速度で調整します。構想を文書で終わらせず、限定範囲で運用可能性まで確認します。
- 1〜2週WAVE 01ユースケース台帳、価値・SLO仮説対象承認
上位ユースケースを意思決定・アクション・価値で選定
- 3〜4週WAVE 02As-Isデータフロー、負債、制約現状合意
ソース、品質、履歴、既存基盤、費用、スキルを診断
- 5〜6週WAVE 03目標アーキテクチャ、主要ADR設計承認
方式、契約、モデリング、セキュリティ、運用を比較
- 7〜9週WAVE 04データプロダクト、品質テスト、BI価値・技術検証
一つの薄いE2Eで取り込みから意思決定まで実装
- 10〜11週WAVE 05Runbook、SLO、費用基準、証跡運用受入
障害、再処理、権限、コスト、変更を運用試験
- 12〜13週WAVE 06展開バックログ、廃止計画、投資案拡張承認
再利用部品と次ユースケースの依存関係を整理
典型的な失敗と予防策
失敗の症状だけでなく、構造原因と予防策を一つの因果線で確認します。
利用場面と完了条件がない
全データを集める
業務・品質・運用条件が判断軸にない
製品比較で終わる
行動・責任者・会議体と接続していない
BIを公開して終了
移行判定と利用停止条件がない
旧基盤を廃止できない
設計・導入前によくある質問
- DWHとデータレイクのどちらが正解ですか
- 単一の正解はありません。データ型、履歴、整合性、利用者、遅延、統制、スキル、費用をユースケース別に比較し、併用時は責任境界を明示します。
- レイクハウスならすべて統合できますか
- 技術的な保存・処理を統合しても、用語、品質、セマンティック層、アクセス、運用責任は別途設計が必要です。
- OLTPデータを直接BIで読んではいけませんか
- 低負荷・限定用途では選択肢ですが、業務処理への影響、履歴、再現性、権限、スキーマ変更を評価し、常態化の条件を定義します。
- まず全データを集めるべきですか
- 利用目的、責任者、保持、品質、費用が説明できるデータから始めます。価値と管理条件のない収集は負債になります。
参照する一次資料
案件では対象範囲と最新版を確認し、必要な部分を適用します。フレームワークへの形式的準拠自体を目的にはしません。
NEXT STEP
課題、対象範囲、判断事項を整理します
製品や方式が未確定でも構いません。現状、期限、関係部門、止められない業務、既に決まっている条件を確認し、次に決めるべき事項を明確にします。