- 01経営課題変えたい判断と成果
- 02業務能力価値流・責任・例外
- 03構造判断データ・アプリ・技術
- 04実行テーマ支援領域と品質ゲート
次の判断複数領域にまたがる場合は、EAで依存関係と意思決定順序を先に確定します。
DXwheel設計フレームワークによる概念図。個別案件では現状証跡と制約に合わせて更新します。
支援領域
個別製品の導入可否だけでなく、経営判断、業務責任、データ、アプリケーション、技術、移行、運用の依存関係を一つの設計対象として扱います。
最初の相談先を選ぶ目安
| 現在の論点 | 主な支援領域 | 主な関係者 |
|---|---|---|
| 全社横断で優先順位が決まらない | EA・IT構想策定 | 経営企画、CIO、DX推進 |
| 基幹刷新の方式・範囲を決めたい | SAP導入・刷新 | CIO、基幹PMO、業務責任者 |
| データの責任と品質が曖昧 | データガバナンス | CDO、データ管理、内部統制 |
| 分析基盤が増殖し数字が一致しない | データ基盤・BI | データ基盤、BI、事業管理 |
| CRMが入力箱になり定着しない | SFA・CRM | 営業企画、営業推進、IT |
| 生成AIを安全に本番利用したい | AIガバナンス | AI推進、法務、セキュリティ |
複数領域にまたがる場合: EA・IT構想策定を入口にし、業務・データ・アプリケーション・技術の依存関係を整理してから各専門領域へ分解します。
全案件に共通する設計原則
成果物の数ではなく、経営目的から運用KPIまでの因果と、意思決定者が説明できる状態を品質基準にします。
価値から開始
製品、部門要望、現行踏襲ではなく、変える意思決定と業務成果を最初に定義します。
EAで依存関係を管理
Business・Data・Application・Technologyと移行状態を同じロードマップで扱います。
BPMNで例外まで可視化
正常系だけでなく判断、待ち、差戻し、手作業、部門間メッセージ、システム境界を記述します。
DMBOKでデータ責任を実装
用語、所有、品質、メタデータ、統合、保護、ライフサイクルを日常運用へ組み込みます。
薄いE2Eで検証
一機能の完成ではなく、利用者の行動からデータ・システム・KPIまで通る最小シナリオを早期に検証します。
運用移管を完了条件にする
監視、変更、例外、教育、費用、品質、改善バックログを本番前に受け入れます。
領域別に扱う設計対象
支援領域を製品カテゴリではなく、変える判断、構造リスク、残す成果物で配置します。
EA・IT構想
全社の投資・依存・標準・移行順序
SAP導入・刷新
基幹業務・データ・拡張・移行
データガバナンス
定義・責任・品質・メタデータ・保護
データ基盤・BI
取り込み・履歴・提供・分析・運用
SFA・CRM
顧客ライフサイクル・顧客データ・定着
AIガバナンス
利用文脈・評価・人の監督・監視
初期診断で確認する情報
完成済みの資料は不要です。既存資料、システム記録、担当者の判断を突き合わせ、未確認事項と確度を分けて記録します。
経営・価値
経営課題、投資判断、期限、対象部門、期待する行動変化
業務
主要プロセス、責任、例外、KPI、規程、止められない業務
データ
重要用語、品質問題、利用先、所有者、規制・契約
システム
主要アプリ、連携、変更予定、障害、契約、保守期限
技術・運用
SLO、セキュリティ、監視、DR、運用工数、外部サービス
実行条件
スポンサー、意思決定者、予算枠、要員、調達、凍結期間
構想から定着までの共通進行
各Waveに成果物ではなく品質ゲートを置き、次へ進める根拠を明示します。
- FrameWAVE 01価値仮説、スコープ、RACI、情報要求スポンサーが目的と権限を承認
判断事項と対象を絞る
- Discover / DiagnoseWAVE 02BPMN、EA台帳、データフロー、課題ツリー責任者がAs-Isと優先課題を承認
事実を同じ粒度で可視化し、因果と優先度を診断
- DesignWAVE 03目標EA、ADR、ロードマップ、概算意思決定者が選択と残余リスクを承認
選択肢、To-Be、原則、非機能、移行を比較
- Deliver / GovernWAVE 04実装、テスト、Runbook、KPI、例外台帳業務・IT・運用が受入
薄いE2Eを反復し、運用・改善へ移管
相談前によくある確認事項
- 相談テーマが複数にまたがる場合
- EA・IT構想を入口にして、依存関係と意思決定順序を整理してから専門ワークストリームへ分けます。
- RFP前でも相談できるか
- 可能です。RFPを作る前に、目的、対象、制約、評価軸、成果物、受入条件を定義することで提案比較可能性を高めます。
- 製品選定だけを依頼できるか
- 選定は支援できますが、業務・データ・非機能・移行・運用条件を評価軸に含め、デモ評価だけで決定しません。
- 最初に必要な資料
- 完全な資料は不要です。既存の計画、組織、システム一覧、課題、期限、決定済み条件から情報要求を段階化します。
参照する一次資料
案件では対象範囲と最新版を確認し、必要な部分を適用します。フレームワークへの形式的準拠自体を目的にはしません。
NEXT STEP
課題、対象範囲、判断事項を整理します
製品や方式が未確定でも構いません。現状、期限、関係部門、止められない業務、既に決まっている条件を確認し、次に決めるべき事項を明確にします。